今回は「お風呂掃除のHow」、その2です。
お風呂の汚れとその掃除方法についてです。
前回(その1)は2種類の洗剤(異なる有効成分)を使用して、それらの成分とお風呂汚れへの効き目を比較しました。
今回は効果のあった洗剤の成分の濃度の違いに焦点を当てて、実験を行いました。
【まとめ】
Sodium hypochlorite(次亜塩素酸ナトリウム)を含む洗剤にはお風呂汚れ(カビ?)を除去する効果が見られた。
Sodium hypochloriteの割合が2または2.4 %の洗剤のお風呂汚れ除去効果には、裸眼で認識できるほどの差が見られなかった。
【材料】
含まれるactive ingredient(有効成分)の同じ(sodium hypochlorite(次亜塩素酸ナトリウム))3種類の洗剤を用意しました。
Sodium hypochlorite(次亜塩素酸ナトリウム)
Lysol, Mold and Mildew Remover with Bleach
(Reckitt Benckiser)
sodium hypochlorite 2 %
Great Value, Mold and Mildew Remover
(Wal-Mart Stores)
sodium hypochlorite 2 %
Tilex, Mold & Mildew Remover
(The Clorox Company)
sodium hypochlorite 2.4 %
【実験】
洗剤3種類をペーパータオルに染み込ませ(5回分の噴射)、5分間(※)、さらにもう5分間、汚れの箇所にあてておきました。その後水で洗剤を洗い流して、汚れの落ち具合を裸眼で観察・写真で記録しました。
比較のために、水をしみこませたペーパータオルでも同時に実験を行いました。
※洗剤の手順欄にある記載に従って、5分間と決めました。
まず、お風呂の汚れをテープで4分画しました。
左から順に、以下の様に水または洗剤を染み込ませたペーパータオルを汚れの上に乗せていきました。
左から順に水、Lysol、Great Value、Tilexを染み込ませたペーパータオルを載せています。
【結果】
ペーパータオルを当ててから5分後の汚れの状態。水を含んだペーパータオルに当てていた汚れ(写真中、最も左側の汚れ)に比べ、洗剤のもの(写真中、右側3つ)の方の汚れが薄くなっていることが確認できました。
1回目の観察(5分後)
左から順に水、Lysol、Great Value、Tilexを染み込ませたペーパータオルを載せていた。
ペーパータオルを当ててから10分後の汚れの状態。すべての分画で5分後よりもさらに汚れが薄くなっていることが観察されました。水と洗剤をあてた部分の汚れの差は確認できるものの、各洗剤間では差が確認できませんでした。
2回目の観察のため水で洗剤を洗い流した際、テープがはがれてしまいました。
2回目の観察(10分後)
【考察】
2回目の観察で水を含んだペーパータオルに当てていた汚れも薄くなったのは、隣の汚れに当てているペーパータオルの洗剤が染み出して(テープは紙製)きたためと考えられます。
【さいごに】
見た目の汚れ除去状態のみを考慮すれば、今回のようなお風呂汚れには、用いた3種類の洗剤のどれを購入・使用しても良いと言えるでしょう。
今回は有効成分の濃度の違い(2または2.4 %)による汚れ除去効果を見てみました。今後はこの汚れの正体や、有効成分がどのように汚れに効いているのかといったことも調べてみたいです。